勉強には「音読」が良いと聞きました。どんなメリットがありますか?

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記憶に残りやすくなる

暗記学習の定番方法として、教科書を黙読したり、ノートに何度も単語を書いたりする方法があります。しかし、これらはただの”作業”になってしまい、後になって「何も覚えられていない」という事態に陥ってしまうことが少なくありません。

暗記学習に音読がおすすめなのは、音読をすることで脳の前頭前野という部位が活性化され、記憶力や判断力がアップすると言われているからです。また、脳はインプットする時の刺激が多ければ多いほど記憶に残りやすく、またその記憶も引き出しやすくなります。音読は、「目」で見て、「口」を使って発声し、その声を「耳」で聞く方法。多くの刺激を受けることで、より効果的に記憶を定着させることができます。

さらに、音読は勉強机だけでなく、トイレやお風呂、リビングなど、場所を変えて行うことができ、新たな刺激になるという点でも、暗記学習に向いていると言えます。

理解が深まる

暗記以外の場面でも音読は有効です。音読をすることで読み飛ばしを防ぎ、より深い理解につなげられるというメリットがあります。

たとえば英語や国語の問題に取り組んでいる時。知らない単語や読めない漢字を、曖昧にしたまま読み進めていないでしょうか? 音読をすることで「読んでいるつもり」を防ぎ、知識の穴を確認・補強することができるのです。また、単語のまとまりや文構造を意識するようになるので、より深い文章理解を促します。

数学の問題文や解説文を音読するのもおすすめです。何を求めなければならないのか?どんな条件があるのか?そのためにどんな公式を使うのか?問題を解く過程を、なんとなくではなく、きちんと理解しながら音読することで、数学の根本理解につながるのです。

やる気につながる

音読には勉強の”準備運動”としての役割もあります。

音読によって刺激される前頭前野は、やる気や自制心も司る部位です。勉強を始める前や、休憩後に勉強を再開する時などは、まず音読からスタートしてみましょう。集中力が高まり、勉強に弾みをつけることができます。この時、音読は長くても10分程度で充分です。勉強へスイッチを切り替える方法として、ルーティン化するのが良いでしょう。

まとめ

Q.勉強には「音読」が良いと聞きました。どんなメリットがありますか?

A.脳の記憶のメカニズムに沿った方法のため、学習の定着が良くなる、やる気がアップする、など多くのメリットがあると言われています。

★さまざまな刺激を受けることによって記憶に残りやすくなる。
★読み飛ばしを防ぎ、深い理解につながる。
★音読は勉強の準備運動。ルーティン化してやる気アップ!

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