Q.暗記学習が苦手。なかなか覚えられず、すぐ忘れてしまいます。

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後回しにしてませんか?

「暗記ができない」「覚えられない」と悩む生徒がいますが、その原因はどこにあるのでしょうか?

一つは、しっかり覚えていないのがわかっていながら、「あとで調べればいいや」「テスト前にまとめてやろう」など、定着を後回しにするケース。「習ったことをその場で暗記しよう」という意識に欠けるため、いつまでたっても内容が頭に入ってきません。

もう一つは、「力の入れどころが間違っている」ケース。授業の板書を一字一句漏らさず書き写すことに情熱を注いだり、きれいな色ペンでまとめたカラフルなノートを作って満足したり。もちろん学習内容を記録することは悪いことではありませんが、そこで終わってしまっては、学力の定着は望めません。

「その場で覚えよう」という意識を持つ

暗記学習を効果的に進めるには、「今、絶対に覚えなくてはならない!」という意気込みを持つこと、そして「習ったことをその場で覚えよう」という意識をもって勉強することが大切です。授業や家庭学習においてこの心構えを持つだけで、内容の定着度はぐんと変わってきます。

例え話になりますが、日本人よりはるかに多くの漢字を使う中国人は、新しい漢字を覚える時にどうするか?「その一字をじ~っと見つめて、筆で一回書くだけ」だそうです。集中の度合い=「覚えるぞ!という意気込み」が大切なことがわかる逸話です。

自分に合った暗記学習法を探す

その上で、やはり必要になってくるのは「反復学習」です。一度覚えた内容も、時間が立てば忘れてしまいます。短時間でもいいから、間隔を空けて何度も暗記を繰り返すこと。適切なタイミングで復習することで、記憶の定着率は向上します。

また、学習法をいろいろ工夫しながら、自分に合ったやり方を見つけ出すのも有効です。単語や文章を声に出して読んでみたり(音読する)、ストップウォッチでタイムを計って制限時間を意識してみたり。集中力が低い時はダラダラと勉強してしまいがちですが、メリハリをつけると集中力がアップして効率よく勉強することができます。

さらに、暗記は“身体の調子”も影響すると言われます。満腹よりも空腹状態のほうがよく覚えられますし、寝る前の暗記も脳に定着しやすいというデータもあります。食事や就寝など、規則正しい生活をした上でベストなタイミングで暗記学習を組み込むと、効果が期待できるでしょう。

こうした勉強法は、学生時代だけでなく、将来社会人になってからも生きてきます。いろいろ試して、自分にとってベストな暗記学習法を模索してみましょう。

まとめ

Q.暗記学習が苦手。なかなか覚えられず、すぐ忘れてしまいます。

A. 「今ここで覚える!」という意気込みをもって勉強しましょう。

★「必ず覚えるぞ!」という意気込みが重要。集中力を高めるような工夫を。
★暗記に反復学習は欠かせない。時間を置いて何度も繰り返す。
★自分に合った暗記方法や、効率アップが図れるタイミングを模索してみる。

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