健康なカラダづくりは食事から!「食べる」楽しさを子どもたちへ。

子育て

教えてくれたのは…
■管理栄養士/二橋多佳子さん

栄養バランスには気をつけたいけれど、忙しい毎日の中でついおざなりになってしまうことも。子どもたちの健康なカラダづくりをサポートするちょっとした工夫について、管理栄養士の二橋さんにお話を伺いました。

Q:家族が忙しく、なかなかバランスの取れた食事がとれていません。どうしたら良いでしょうか?
A:ちょっとした意識を持つだけで、栄養バランスを整えることができますよ。

健康で丈夫なカラダを作るには、バランスの取れた食事を朝・昼・晩と3食とることが理想ですが、なかなか理想どおりにいかないのが現実ですよね。そんなときは、ちょっとした意識を持つことで、日頃の食事の栄養バランスを整えることができます。たとえば、パンを買うにしても菓子パンではなくサンドイッチにしたり、朝食に卵料理や具沢山のお味噌汁を添えたり。それだけでも、摂れる栄養は変わってきます。スーパーなどで「食事バランスガイド」という“コマ”のようなイラストがあるのを見かけることがあると思います。それを参考にして「うまくコマが回るようにするには…」と考えるだけでも、メニューの栄養バランスが良くなるので、ぜひ意識してみてください。

Q:塾や習い事がある日の食事は、何を意識するべきですか?
A:生活リズムに合わせて臨機応変に対応。夜遅くに食べ過ぎないようにしましょう。

「1日3食が理想」と言いましたが、生活リズムに合わせて食事をすることも大切です。塾に通うお子さんの場合、学校(部活)から帰ってきてそのまま塾へ行き、帰ってきてから晩御飯を食べることが多くなってしまいますよね。何も食べずに家を出るのはお腹が減るし、脳もうまく働かない…。そんなときは、塾へ行く前にご飯とメインのおかずを中心に軽く食べて、帰ってきてから残りを食べるようにするだけでも改善できます。夜遅くに食べ過ぎないように意識すると、エネルギーの溜め込みによる肥満の防止や、朝食をきちんと食べる生活習慣を身につけることにもつながります。

Q:好き嫌いが多い子どもにはどう接するべきでしょうか?
A:「食べる」ことを楽しめる環境づくりを心がけましょう。

子どもの頃から「食べる」ことが好き・楽しいという意識を持つことは、将来のためにもとても大切です。「うちの子、好き嫌いが激しくて…」「他の子より食べる量が少なくて…」など、お子さんの好き嫌いや食べ残しが気になる時期もあると思います。そんなときは、無理強いせず見守っていただきたいと思います。苦手な食べ物の栄養は他の食材でも補えますし、いずれたくさん食べる時期が来ます。多感な時期のお子さんですから、食事が楽しくない・苦痛だと感じさせない環境づくりをご家庭で心がけてほしいですね。

週末は家族で食卓を囲んで楽しく食べたり、時には一緒に料理をしてみたりする。こういった子ども時代の習慣が、食事に対する考え方を育ててくれます。子どもたちの健康のためにも、ぜひ「食べる」楽しさを感じられる環境づくりを意識してみてください。

PROFILE
二橋多佳子さん(管理栄養士)
浜松北高校、静岡県立大学大学院卒。現在は静岡県にある「浜松医療センター」に勤務。入院・退院患者の栄養指導や、「栄養サポートチーム」の専任管理栄養士を担当。医師・看護師・薬剤師・理学療法士らとともに、患者一人一人に沿った栄養プランを提案・実践。三児の母として子育てにも奮闘中。

 

 

佐鳴予備校

佐鳴予備校

小中高一貫教育を愛知県、静岡県で展開し、岡崎、旭丘、浜松北高など地域難関高校No1の合格実績を誇る予備校。集団授業だけでなく、生徒のニーズに合わせた個別指導、大学受験向け映像授業などのコンテンツを紹介。

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