大学生に聞いた!やる気を失くしたとき

テストで良い順位を取った時でも、いつも苦手な教科の低い点数を指摘されていた。
(南山大学/女)
大学受験に向けての話の中で、「もっと勉強しないと合格できない」というニュアンスのことを言われ、モチベーションが下がった。
(名古屋大学/男)
親が仕事の愚痴ばかりこぼした時は、気分が沈んだ。
(名古屋工業大学/男)
納得のいく説明もなく、叱られた。「自分がなぜその行動をしたのか」話を聞いてもらえず、頭ごなしに否定された。
(南山大学/女)
「今は全部忘れて息抜きにしよう」と思っている時に、「宿題は?」などと言われると、途端に気持ちが落ち込んだ。
(名古屋大学/女)
今の成績を見てほしいのに、過去の悪い成績の話を何度も蒸し返されて叱られた。
(名古屋大学/男)
能力的にできなかった場合、目標を設定した親にも責任があることは子どもながらに理解していた。それでも責められると、やる気を失った。
(愛知教育大学/男)
自分よりも他の兄弟のほうが両親に応援されていると感じた時は、やる気を失った。
(名古屋大学/女)
親の体験談を押し付けられたり、「今の社会は甘くない」と何度も言われたりした。
(名古屋市立大学/女)

まとめ

いかがでしたでしょうか。
実際の子どもたちの声を聞いてみると、「やる気が出た」と答えたコメントには、共通して「子どもの話を良く聞く」保護者の姿がありました。また、良いことがあったときはみんなでお祝いをする、悪いところよりも良いところを褒める等、さまざまな形で「本人の頑張りを認める」働きかけをしていることが伺えます。

一方、「やる気をなくした」と答えたコメントを見ると、「親の経験をもとに、もっと勉強をする・高い目標を目指すようプレッシャーをかける」「他者(兄弟姉妹・近所の子など)と比較する」「理由なく、頭ごなしに否定する」など、子ども自身ではどうしようもないことや、ついつい目立つ悪いところだけを指摘してしまう“減点法”で子どもに接していることが分かります。

親の立場からすれば、子どもたちに「頑張って欲しい」「将来困らないようにしてあげたい」という愛情ゆえに「口やかましく」なってしまいがち。しかし、ほとんどの子どもたちは(一見、やる気がないように見えても)自分が次に何をすべきかはわかっています。足りないのは、それに向かうエネルギー(やる気)なのです。

子どもたちにやる気を与えるのも、やる気を削ぐのも、一番身近な大人の一工夫。親御さん自身も毎日の仕事・家庭・子育ての中で「もう大変!」と思われる日も多いと思いますが、今回の子どもたちのアンケート結果を参考に、今日からご家庭で実践してみてください。

【アンケートについて】
●調査方法:WEBによる回答 ●有効回答数:132 ●調査実施期間:2021年8月~9月
『キッズジャーナル』編集部による調査。佐鳴予備校を卒業した大学生にWEBアンケートを実施。子ども時代を振り返り、「自分がどのように育てられたか」「父母にどう接してもらったか」など、複数の質問に回答してもらいました。

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