勝負の冬!ラストスパートだ、受験生!

学力アップ

高校入試が刻一刻と迫り、受験生たちの緊張感は日増しに高まっていることでしょう。志望校合格を勝ち取ってきた先輩たちは、冬からぐっと実力を伸ばしてきました。合格に近づくための“力“を手にするには、ここからどのような心構えが必要でしょうか?

本当の受験勉強はここから

中学校では、12月に受験校最終決定のための面談が行われます。定期テストや実力テストの結果の善し悪しが、そこでの進路指導に反映してくるのは間違いありません。

ただ、冷静に考えてみれば、公立高校入試は3月。早々に受験校を決定する必要はどこにもありません。受験校の決定や変更は、入試直前、いわば願書を提出する前日まで猶予があり、2月末の時点で「どうしても受験は無理だ」と客観的に判断されたら、その時はじめて進路を見直せばいいのです。

入試まではまだ2ヶ月以上あります。受験生たちはここまで少なからず受験勉強に取り組んできました。今まで身につけてきた知識や解法を、「入試問題が解ける」レベルにまで発展・昇華させるのが、冬からの勉強です。ここで第一志望校をあきらめたら、「本当の受験勉強をやらずして終わった」ということになりかねません。

「今何をすべきか」を考える

現在の成績や学校の進路指導によっては、受験生が抱える不安や悩みは尽きないことでしょう。ただ、過去の成績を振り返って悲嘆にくれていても何もなりません。テストというものは一発勝負であり、一度出てしまった結果そのものを修正することはできないのです。現時点における学力は手元に出ているとおりであり、その事実を真正面から受け止めることが大事です。

逆に言えば、「不正解の問題が多い」ということは、次なる指針がそれだけ示されているという証。返却された答案は、来春の合格への道案内をする地図だと思い、「今何をすべきか」を真剣に考えましょう。

また、自分が志望校の合格ラインに達している人も、油断は禁物。受験は最後まで何が起きるかわかりません。同じ高校を目指すライバルたちは、自分と同等かそれ以上に頑張っているという事実を認識し、決して努力を怠らないことです。

冬からの追い込みが勝負!

第一志望校への合否を決める鍵は、冬休みの過ごし方にあります。休みの期間そのものは約2週間と極めて短いですが、3月の公立高校入試までにまとまった自由時間が確保できるのは、この冬休みを除いて他にはありません。

この貴重な時間を使ってやるべき勉強は、入試に即した形での問題研究、および入試頻出の融合問題への対策です。今までは知識の補充や一通りの実力錬成が中心でしたが、ここからは入試の出題傾向を徹底的に分析した上での勉強が必要となってきます。複数の単元を今までとは違うレベルから一度に俯瞰(ふかん)してみたり、飛んだ単元同士に橋を架けたり、広い視点に立って各教科の内容理解を深める必要があります。

また、一回に解く問題の量と質を入試本番と合致させ、できなかった問題は「自分の力で解ける」ようになるまで、何度でもトライしましょう。これを繰り返すことで、入試レベルの問題に太刀打ちできる実践力が養われます。

まとめ

冬休みおよび年末年始は、受験生にとって大きなチャンスであると同時に、最後のチャンスでもあります。「逆転劇はこれからだ」という心意気で、目の前の受験勉強に全力を尽くしてほしいと思います。

Adviser
和田朋子(佐鳴予備校教師)

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